私が飛行機雲を観たのは2000年夏。 今回のようにもこりすと大集合の時だった。 1999年のラジオ劇に続く、舞台版飛行機雲としては初公演だったと記憶している。 太平洋戦争末期の日本。 戦況は圧倒的に日本が不利な状態の中、特攻基地からは若い命が飛び立って行く。 壊れたラジオから聞こえて来たのは現代日本のラジオ放送。 特攻隊員坂本光太郎が聞いたのは弟の娘であるDJ坂本未来の放送。 その放送で日本が負け、終戦が近い事を知る。 「自分たちの死は無駄なのか」 苦悩の中、特効命令が下る。 そして、現代と当時を結ぶ奇跡が起きる。 坂本光太郎は現代に問うた。 「いま、日本は良い国ですか?」 「自分たちの死は決して無駄ではない。この国の未来のために・・・・・」 そして、飛び立って行った。 2001年、2002年と公演されたが、観には行かなかった。 そして、今年。 飛行機雲2003を観てきました。 いや、かなりのパワーアップであります。 随所に山場が訪れ、観ている者を飽きさせない。 2時間半という映画でも長いだろう時間が短く感じられました。 本当に申し訳ない話なのですが、2000年に観た飛行機雲と同じ芝居だから・・・・ と思っていました。 そんな、稚拙な思いは、見事に打ち砕かれました。 演出の妙に脱帽です。 もちろん、もこさん演ずる「坂本未来」も最高! ふと、2001年、2002年の公演はどうだったのだろう? 来年は? との思いがふつふつと・・・・・ もこりすとの集いがあるから・・・ではなく。 飛行機雲を来年も観に行ってみたいと思います。 |